印刷において欠かせない「紙」のお話。
紙には実にたくさんの種類があります。 同じ紙でも厚みやサイズを変えるだけで、全く違う印象になります。
今回は、ダイレクトメールでよく使われる「紙」についてお話します。
目次
印刷用紙も用途に合わせてさまざまな種類があります。
ここでは、代表的な3種類の用紙の違いをお伝えします。
光沢があり写真を鮮やかに印刷できることがメリットですが、光の反射で文字が読みづらいことがデメリットとして挙げられます。
写真を綺麗に印刷できることから、高級車やタワーマンションなどの製品写真の見栄えを重視する場合におすすめです。
名前の通りコート紙よりも若干光沢が抑えられており、しっとりとした手触りが特徴です。反射が少ないことから文字の視認性に優れ、更に字を書きこむこともできます。
写真の再現性、文字の視認性、2つのバランスに優れており、さまざまな業種のダイレクトメールでもよく使用されています。
コーティングが施されておらず、コピー用紙やノートの紙のような光沢のないざらざらとした紙質です。記入や捺印に最適であることから、申込用紙によく用いられます。封筒やアンケートなどでもよく使用される用紙です。
圧着 | 記入 | 写真再現 | |
コート | × | × | ◎ |
マットコート | ○ | ○ | ○ |
上質紙 | × | ◎ | × |
種類別の用紙の特徴
このほか、箔やラミネートなど特殊加工を行った用紙もあります。
このような用紙を使うことで、高級感のあるリッチなダイレクトメールを印刷することも可能です。
印刷の世界では用紙の厚さは、1,000枚の重さで表します。
この単位を「斤量(きんりょう)」※と呼び、「○○kg」と表します。
つまり、ある種類の用紙を1,000枚重ねた時の重さが「○○㎏」になることを表し、数字が小さいほど紙が薄いことを表しています。
面積が同じ紙でも、厚さが違えば重さも変わってきますよね。
斤量の考え方
少しイメージしにくいですよね。身近な紙の斤量をいくつかあげておきます。
「四六判」や「菊判」の話がありましたが、紙のサイズはA3、A4、B5のように、AやBと数字を組み合わせて表されることが一般的です。
数字が小さいほど紙は大きく、数字が大きいほど紙は小さくなります。
これらは日本産業規格(JIS)により、Aシリーズ・Bシリーズとされ、それぞれ紙の寸法が定められています。
日本で一般的によく使われているものがAシリーズです。
中でも代表的なA4は、学校やオフィス・公文書でもよく用いられており、ランドセルや鞄・収納などはA4に合わせて作られたものを多く見かけます。
このAシリーズはドイツ人によって考えられたとされており、現在では国際規格に採用され、多くの国で使われています。
クレジットカードのサイズが国際規格で統一されているように、Aシリーズのサイズも世界共通なのです。
Aシリーズの種類
一方、B5ノートでおなじみのBシリーズは、日本独自の規格で江戸時代までは公用紙として使われていました。
世界規格にもBで紙のサイズを表す規格がありますが、日本のB判とは異なり、サイズも違うので注意が必要です。
これらAシリーズ・Bシリーズの縦横比率は白金比とされ、何度長辺を半分に切ってもきれいな長方形になるとされています。
長い辺を半分に折ることで1周り小さいサイズの紙に
ダイレクトメールに使用される印刷用紙だけでも、たくさんの種類があることがお分かりいただけたと思います。
とは言え、自分で最適な印刷用紙を選べるかというと、なかなか難しいもの。
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