高単価サービスを提供する企業が抱える広告プロモーションの課題はいくつかあります。その中でも、見込顧客層である富裕層を正確にターゲティングする難しさが挙げられます。
野村総研の推計によると、日本国内に占める総資産1億円以上の富裕層世帯の割合は約1.2%※と極めて低く、普通に広告でアプローチしても100人の内1人か2人しかターゲットへリーチしません。しかし、富裕層向けの広告施策をうまく取り入れれば、多少単価がかかったとしても結果的にリーチコストを低く抑えることができるため、効率的なアプローチが見込めます。
そこで今回は、富裕層向けの広告施策を紹介します。
※出典
・総務省.「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」.https://www.soumu.go.jp/main_content/000829114.pdf
・野村総合研究所.「日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」.https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2023/cc/0301_1
目次
はじめに、富裕層をターゲットとする際のマーケティングで考えるべき戦略についてお伝えします。
富裕層を単に消費者としてとらえるのではなく、彼らのライフスタイルや価値観、行動パターンを分析し、必要とされるサービスの提供を目指す必要があります。
富裕層には、一般的な消費者にはない独自のニーズや価値観があることが考えられるため、事前に調査しどのようなニーズが存在するか知る必要があります。
高い収入を得ている富裕層にとって、一般的なサービス内容ではニーズに応えることはできません。ターゲットのニーズに応えるための高品質で特別なサービスを提供する必要があります。
富裕層は商品やサービスを選ぶ際、ブランド価値を重視する傾向があります。
そのため、高級感や洗練されたデザインや高い品質など、サービスにブランド価値を高める要素を取り入れることが重要です。
富裕層にとっては、ライフスタイルや趣味が重要な要素となります。
そのため、彼らのライフスタイルや趣味に合わせた広告活動を行う必要があります。
具体的にどのような広告手法があるか、次の章で紹介します。
・カード会社
・通販会社
・旅行会社
通販会社やカード会社の会員向けにダイレクトメールの発送やメルマガ配信ができるサービスです。年齢や興味関心カテゴリなど、事業者が持つユーザーの属性データから、目的にマッチしたターゲティングが可能なので、ターゲット層の趣味嗜好に合わせてセグメントが行えます。
・タワーマンションポスティング
・ピンポイントダイアログ
ポスティングというと、ローラー配布がイメージされますが、富裕層向けのサービスもあります。
例えば、高層マンション向けのサービスであれば、住民向けに発行されている媒体にチラシを同梱することで、通常のポスティングでは投函できない都心の高層マンションへアプローチが可能です。
また、弊社のピンポイントダイアログの場合、公開情報をもとにしたデータベースから、想定資産や職業属性などでセグメント行い、直接宛名のないDMをお届けします。
・マンション
・タクシー
駅のコンコースなどでよく見られるデジタルサイネージですが、近年はプライベートな空間でも採用されるようになりました。
例えば、新築タワーマンションのエレベータ内にサイネージ広告を配信すれば、住民である富裕層に直接アプローチができます。
主にBtoB向けのサービスのように、企業の経営者や役職者をターゲットにする場合は、タクシー広告という方法もあります。
タクシー広告であれば、企業の経営者や上位役職者は日常的にタクシーに乗る機会が多いため、効果的にアプローチできます。
・記事稿
・広告
業界紙へ広告出稿すれば、経営者や弁護士、医師といった特定の職業に対してプロモーションが可能です。
また広告枠ではなく、通常の記事と同じような形式で掲載される記事稿であれば、コストはかさみますが広告色を抑えながら認知や信頼性を獲得できます。
また、定期購入している会員宛てのリストDMを実施できる媒体もあり、こちらも特定の職業に向けて直接アプローチができます。
富裕層向けの広告といっても、さまざまな切り口の手法があります。
目的とターゲットに応じて適切な広告施策を選ぶことが成功のポイントです。
YDMでは、ダイレクトメールを基軸に、さまざまな広告メディアを組み合わせたコミュニケーションプランをご提案いたします。
富裕層向けの広告プロモーションをご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。